ミュージックマンが産み出したエレキベース界の新たなスタンダード、
スティングレイ。
発表以来、このベースを使用するミュージシャンは数知れず。
レッドホットチリペッパーズのフリーや、ルイス・ジョンソンなど
『超』が付くほどの有名ベーシストたちからも愛されています。
イメージとしては、やはりスラップ奏者から好まれる印象が強いですよね。
(AC/DCのクリフ・ウィリアムズみたいな例外も勿論多くいますけど。)
スティングレイベースの音質的な最大の特徴っていうのは、
やはりアクティブベースならではの、パワフルな再現性ではないでしょうか?
ブリブリと全てを破壊し尽くすんじゃないか?ってくらいに轟く低音は、
人智を越えた巨大な怪獣が迫り来るような、スリリングさを伴って聴こえます。
そういう意味でクリフ・ウィリアムズが
メイン機として愛用しているのも頷けますね。
ハードロックみたいな鋭いギターサウンドを基調としたサウンドアプローチの中でも
決して埋もれることのない頼もしさを感じます。このスティングレイってベースからは。
で、ハードロックからフィードバックを受けた
レッチリみたいなサウンドにも当然ハマるわけです。
アンサンブルの中でも存在感が絶大で、それだけのパワー感があります。
このパワー感は本当にアクティブベースならではですね。
デメリットとしては、以前に記事にも書きましたけど、
スティングレイベースは誰が弾いてもスティングレイの音になる。
この特性はいい方にも悪い方にも解釈ができそうです。
微妙なピッキングのニュアンスの違いとか、
繊細なアプローチに向かないっていうのが個人的な主観で
考え方によっては、その辺りの面白みに欠けるような気がしなくもないです。
(そこを考えると、僕が絶対的に支持しているレイクランドの94なんかは
鳴り方の塩梅、さじ加減が絶妙で丁度いいんですよね。アクティブなのに。)
ブリブリで、骨太。パンチのある音質的特徴から、
やっぱりパワー系のバンドで活動しているベーシストだったり、
スラッププレイを多用するベーシストにとっては
この上ない相棒になるんじゃないかと思いますよ。
・・・しかし、レオ・フェンダーの仕事っぷりには感嘆せざるを得ませんね。
プレシジョンベース、ジャズベース、スティングレイ、
そしてG&LのL-2000。
パッシブもアクティブも、パワー系から繊細な音作りをカヴァーする一本まで。
彼の残した功績はあまりにも大きい。。。
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